ママさんバレーあるある!!
①必ず試合の1週間前になると、ママさんの来院が増える。
②ゲレンデマジックならぬコートマジック。
10歳以上若く見える。そして痛みが消えるみたい。
③試合中、足首を捻挫し、テーピングを依頼され、試合出場続行希望。
無理をすると、明日の仕事に支障が出ますよ!!とアドバイスするも
仕事なんかどうでもいい!!!
ママさんは仕事よりもバレーが最優先・・・。
などなど
ママさんバレーをされている方の価値観を知らないと、サポートできません。
今日のともいきエピソードは、膝を痛めて、ママさんバレーを諦めかけていた
患者様のお話。
4月初旬。長年の膝の痛みに苦しみ、昨年手術を行い、バレー復帰を目指すも
自分のイメージした動きの2割程度しか動けず、当院に相談がありました。
「6月に開催される町内のバレーボール大会に何とかして出場したいけど、ぜんぜん動けない
状態だけど、何とか間に合いますか???」
彼女にとっては、意を決して手術を行い、手術後のリハビリも自分自身、
本当に一生懸命行っていたにも関わらず、回復の予兆もなく、
諦めかけての相談でした。
「最後の砦、やってみなきゃわかんない、まずは6月を目指して頑張りましょう」
ということで、治療を開始いたしました。
治療の最中、いろんなお話をする中で、私も何とか回復させたいと熱い思いをぶつけ、
彼女は自分自身の不甲斐なさに涙する場面も・・・。
なぜ涙?と思う方もおられるかもしれませんが、それだけママさんたちは、バレーに人生捧げる思いで
やっております。ママさんバレーをしている方のほとんどは、うんうんって頷くはずです。
でも女性を泣かせてしまって、正直少し戸惑いますし、
その瞬間は、スタッフも大丈夫か?って感じですけどね。
そんな彼女の治療は進み、1ヶ月も経った頃には、20%の動きから6、70%くらいまで
何と回復を見せ、この調子で行けば、絶対6月の試合に間に合う。よしっ!!
今週末は、試合があって、試合前の練習に参加してみるね、また来週!!
って、キラキラした素敵な笑顔が本当に印象的でした。
ゴールディンウィーク明けの日曜日の昼過ぎに、急患の電話があり、何か嫌な予感・・・。
〇〇ですけど、「先生バレーの試合出ちゃった」
???
「試合中、ちょっと突き指しちゃって、すみませんが、今から診ていただけますか?」
状況が読めないまま、とりあえずおいでん、おいでん。(三河弁)
右手を腫らせ、笑顔で来院。
「試合前の練習を軽くしていたら、急遽出れない選手がいて、〇〇さん出られる?って
言われたから出ちゃった、で試合にも勝っちゃった」
「え〜〜、めっちゃすごいじゃん」
でも手がめちゃ腫れてるけど。
「そうそう、ワンプレー目のレシーブしたときに地面に手をついちゃって」
「でも、そんなに痛くなくて、最後までプレーできちゃった」
「膝もめっちゃ調子良かった」
「でも、試合後にだんだん手が腫れてきて、一応見てもらおうと思って、先生の車が止まってたら
電話しちゃいました」
さすがママさんバレー、無茶振りだね。
でもでも、触診、エコーを当てると
「〇〇さん、これたぶん骨折してるわ」
「え〜〜〜」
固定の準備中、笑顔がだんだん消え、痛みで顔が青ざめてきて
「だんだんズキズキ痛くなってきた」
いや〜まずは明日病院へ紹介しますね〜。
翌日、やはり骨折と判明。
「先生、6月の試合出られますかね???あと、5週間で治りますかね?」
「通常では難しいけど、勝手に試合出ちゃって、骨折してても試合に勝ったんだから
大丈夫でしょ〜」と嫌味ありげにチクチクしながら、膝とともに骨折も治療開始。
脅威的な回復力で、試合の2週間前には、固定をしながらコートへ戻り、
その1週間後には、テーピングしてプレー。むしろ調子良い!!!
見事、目指していた試合にフル出場することができました。
こんな急転直下なことがあるのか?という人生。
いえ、ママさんバレーボール選手は結構あるある。
でもそんな彼女たちをサポートするのは、私たちの醍醐味でもあり、
私たちも成長させられる。
80歳まで若々しくバレー続けましょうね!!